ライフスタイル
僕たちがこれまで経験して来た、ちょっと変わったライフスタイルの数々
僕たちは都会から北海道の山中に移住して環境に配慮したシンプルな暮らしを目指して、森の中で「開拓生活」を送ってきました。
その後、キャンピングカーで全国を移動しながら生活する旅の暮らしを始め、一年のうち8ヶ月程度を全国を廻り仕事もし
ながら移動生活をし、残りは北海道の森の中で自然に囲まれた森の暮らしを楽しんでいます。
そんな僕たちが経験してきた、シンプルで新しいライフスタイルをご紹介します。
今まで送った主なライフスタイルを時系列で紹介します。
森の暮らし(開拓生活)
北海道に移住して何も無い森に自力で道路を作り、セルフビルドで家を建てて住環境を整えました。
水道はわき水を引き、暖房は薪ストーブ、風呂は薪で沸かす露天風呂です。
ソローの「森の生活」やワイルダーの「大草原の小さな家」のような、なるべく環境に負担をかけずに、生活の多くの部分を自分の手で造っていくこの森の暮らしは、それまでの現代社会の生き方を大きく考え直すきっかけになりました。
二拠点生活(デュアルライフ)
森の中の住環境がある程度整い開拓が一段落した頃、自営業を始めました。
初めは森の中の自宅で仕事をしていたのですが、山の中の一軒家のため通信環境の進化に取り残されました。
仕方なく釧路市街のマンションを事務所代わりにして、釧路市外と阿寒の森の2拠点生活を始めました。
期せずして始めた2拠点生活でしたが、街の中と自然の中という対局の環境を行き来する暮らしは思った以上に自由度が高くて楽しいライフスタイルでした。
この経験が後の移動生活や多拠点生活を考えるきっかけになりました。
旅の暮らし(バンライフ)
ある時、全国を旅しながら生きて行けたら楽しいだろうなと考え始めました。
収入も普通に得られごく普通に日常生活を送る。ただ毎日が違う場所で目覚め、毎日を違う景色の中で過ごす多彩な暮らし。
普通の観光旅行や仕事のための出張ではなく、もちろん単なる移動でもない、そんな「旅の暮らし」を模索し、数年かけて実現出来ました。
近年は、一年の内8ヶ月程度をハイエースのキャンピングカーで全国を旅するバンライフを楽しんでいます。
多拠点生活
バンライフ(移動生活)を数年間続けて全国を巡っていると、日本各地で地域に即した様々な生活が営まれており、気候や住環境、住んでいる人たちのメンタリティーは多様でとても興味深く、住んでみたいと思う地域がいくつも出てきました。
けれども、実際に日本各地に拠点を構えて生活するのは、現実的にはかなりハードルが高く実現はとても難しそうに見えました。
多拠点生活の実現について何時も考えていたある日、ネットでたまたま見つけたのが「多拠点支援サービス」のクラウドファンディング。
まだまだ海の物とも山の物とも判らないスタートアップのサービスでしたが、迷わずサインアップし、多拠点生活を始めることが出来ました。
短期間だったり単発だけれどユニークなライフスタイル
クライミングバム
高校を卒業して上京しロッククライマーとして生きたいと思った若い日。
アルバイトをしてはそのお金で山登りに行くだけのクライミングバムのような生活をしていました。
クライミングバムとは、定職に就かず岩登りにのめり込み、お金が無くなるとアルバイトなどをして、稼いだお金でまた岩登りに出かけるクライマーのことです。(バムとは、浮浪者や流れ者、浪人のことです。)
まだフリーターという言葉も無かった時代に、定職に就かないでいると人生をドロップアウトしたと見なされていました。
今思えば、将来をどうするかなんて事はこれっぽっちも考えず好きなことに集中できたこの時代は僕の人生の最大の宝物です。
海外アパート暮らし
クライミングバム的生活していた20代初め、アルプスの岩登りをするためにフランスの登山基地シャモニーでひと夏を過ごしました。
山仲間と共同で約3ヶ月半アパートを借り、そこを拠点にフランスやイタリアの山を登りに出かる毎日でした。
楽しく充実した生活でしたが、ギリギリの予算での渡航だったため日本に帰国した時には全くの一文無し。当然住む所も仕事も無いという究極の極貧状態!
海外生活の思い出より、その後の貧乏生活の記憶の方が強烈に記憶に残っています。
海外移動生活
森の夫人と結婚してから山の先輩の登山用品輸入の仕事を手伝いいわゆる会社員の生活を始めました。
ただ普通の会社と違うのは、一年間働いたら1ヶ月は山に行くための休暇がもらえるという素晴らしい会社でした。
この会社時代、二人でアメリカのクライミングトリップに2回、計5ヶ月間出かけました。
ボロボロの中古車を購入して、アメリカを横断しながら各地の岩場をキャンプしながら巡る移動生活。
まるでロードムービーのような、毎日がわくわくの体験でした。
氷河の上で暮らす
自営業を始めるきっかけとなったパキスタンカラコルムの遠征に参加した時のベースキャンプは氷河の上。
休養日には氷河の上に椅子を並べのんびりコーヒータイム。
ゆっくり動き続けている氷の上で暮らした一ヶ月間は特別な体験でした。
海外ワーケーション
まだワーケーションという言葉が無かった時代に、アメリカ ヨセミテ国立公園のカフェで岩登りの合間にパソコンを開きメールをチェックしお客様からの受注処理をする。
時には日本時間に合わせて現地の夜中に電話での打合せも。今だったらまさにワーケーションそのものです。
2度目はアメリカ西海岸の自然の中を歩くロングトレイルの途中で、わずかに携帯の電波が入る場所を見つけるとソーラーチュー者で充電したパソコンで事務仕事をしました。
電波が入った場所は、3週間の行程中たった4箇所だけ。この時は電話をするのもままならず、連絡の遅れをお客様に言い訳するのが大変でした。
ほかにもお遊び的なライフスタイルも沢山して見ました。
樹上生活
若い時からロッククライミングに打ち込み、仕事でもロープにぶら下がる特殊高所作業をしているのに、最近の趣味はツリークライミング。
根っから高いところが好きなんだと思っています。
森の暮らしで仕事の合間に家のまわりの樹にロープをかけて登っています。
時には、大岩壁登攀用の吊り下げ式テントを樹に吊って、そこでキャンプをしたり、友人とお茶を飲んだりしています。
夏の事務所
毎年夏になると家の近くにテントを立てて、そこを事務所にして仕事をしています。
周囲は目の届く限り民家も何も無い広大な森に囲まれた自然の中。
北海道の夏の空気を感じながらのアウトドアデスクワーク。
今で言うなら、まさにワーケーションです。
冬のオープンビバーク(-15度以下)
星空の綺麗な冬の夜、テントを張らずに直接雪の上で極地用のスリーピングバックにくるまって寝る事があります。
極寒の空気の中、目のまわりだけ寝袋から出して見上げる満天の星空は筆舌に尽くしがたい美しさです。
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