処女航海:新造船「はまゆう」

バンライフ, 日記

旅の暮らしを始めてから年に数回は長距離フェリーに乗船している。

2021年春のキャラバンの最初の目的地は九州の福岡県なのだが、今回はあんまり行った事が無い山陰地方を走ってみようと言うことで、舞鶴までファリーで行きそこから山陰路をゆっくり旅しようと計画した。

せっかくの旅立ちなのに、全くついていないことに天気は最悪!
飛行機や列車は運休が相次ぎ、フェリーも便によっては欠航していたが、舞鶴行きの便は若干の遅れはあるけれど出港するとの事。

暴風雪警報発令中の道央道を遭難寸前で何とか走り抜け、小樽港から無事乗船出来た。

車両デッキの車は全部雪まみれ。

雪まみれのトラック
車両デッキのトラックは雪まみれ( 車両デッキのトラックは雪まみれ: 画像クリックで拡大します)

新日本海フェリーの小樽港 舞鶴港行きのこの便には以前も何回か乗船したことがあるのだが、今回の船はなんか綺麗だ。

新造船はまゆうのピカピカのホール
( ピカピカのホール: 画像クリックで拡大します)

造りも以前乗った船とは明らかに違い設備はすべてピカピカ、ホールにはガラス張りの小洒落たエレベーターまで付いている。

新造船はまゆうのガラス張りのエレベーター
( ガラス張りのエレベーター: 画像クリックで拡大します)

そういえば、乗船以来あの新車の独特な匂いがしているのだ。

フェリーの名前は「はまゆう」。

新造船はまゆうの処女航海
( 新造船はまゆう: 画像クリックで拡大します)

ホールで乗船客の案内をしていた乗務員のお兄さんに新しい船なんですか?と聞いてみたら、返ってきた答えは、

「この船は2月26日に長崎で完成したばかりで、航路につくのは今回が初めてなんです。」

偶然にも初就航のフェリーに乗船したのでした。

なんてラッキー!
新造船の処女航海を経験出来るなんてそうそう有る事ではありません。

本格的なお披露目は、7月の観光シーズンになってからするそうで、今回は処女航海なのにひっそりと出港するのだそうだ。

そういえば、高級そうなカメラをぶら下げたマニアらしいグループが船内を撮影しまくっていたな。

しかし、出港後は織りからのの嵐のために、船は大揺れで建ってられないほど。
上体を起こしていると船酔いで気持ち悪くなってしまうため、ベッテに横になっている以外なにも出来ない。
さらに、波が船体に当たる音がゴーンッ!ガーンッ!と響き不安をかき立てる。

うとうとしながら、

処女航海か・・・。
そういえばタイタニックも処女航海だったな。

等と不吉な考えまで浮かんでしまう。
大揺れのベッドの中でそんなことを考えながらも、以外にあっさりと眠りについた。

翌朝目が覚めると天気は晴れ、波は少し残っていたが、快適なクルーズとなった。

もちろん、氷山なんかに衝突はしませんでした。
めでたしめでたし。

追記:クルーズの専門雑誌のサイト「WEB CRUISE」にニュースが載っていました

ニュース

新日本海フェリー、新造船「はまゆう」就航
フェリー
2021/03/01
新日本海フェリーは2日、三菱重工業長崎造船所で建造した新造フェリー「はまゆう」を小樽/舞鶴航路に代船として投入する。同船は東京九州フェリーが7月ごろに開設予定の横須賀/北九州航路に投入する予定だが、航路開設までの間、新日本海フェリーが運航する船のドック入り時の代船などとして活用する。

新造船「はまゆう」は、全長222.5m、約1万5400総トン、航海速力28.3ノット。車両積載台数はトラックが約154台、乗用車が約30台、旅客定員は268人(デラックス2人×2室、ステート和洋室4人×18室、ステートウィズペット2人×2室、ツーリストS62人、ツーリストA96人、ドライバー室30人)となっている。